「それ善く天下のことを制する者は、事の外に立って事の内に屈せず」~アフターコロナを考える
2020年04月22日 代表者BLOG
世界はコロナ問題を期にアフターコロナ社会へと大きく変化していきそうです。多くの産業が感染症というリスクを前提に再構築されなくてはならず、今までのあり方を大きく変える必要があるでしょう。今回のコロナが終わっても第2のコロナ、第3のコロナが発生する前提が必要で、「コロナが過ぎればまた元通りの世界に戻れる」というのは甘い幻想というしかありません。
例えば会社の働き方は、また事務所に集まってゴミゴミした島形式に戻るのでしょうか。すでにテレワークでも機能することを証明してしまった場合、そこに戻るのはリスクこそ高まりますが、生産性は上げません(もちろん併用することにはなるでしょう)。交通機関はどうでしょうか。飛行機や新幹線、満員電車のような高密度の移動は推奨されるのか?カフェや飲食店もどこまで感染症というものを意識した対策をとるのか?
今現在、たとえば日本では「休業要請」と「損失補償」という論点で世間がもめています。普通に考えれば企業に対する損失補償というものはありえません。あくまでポイントはこの一定期間、人間が生きていくためのセーフティネットですので、個人向けに一定金額を支給するというベーシックインカム的な発想にならざるを得ないでしょう。日本では当初「世帯当たり」、しかも収入が半減した世帯のみに対し、30万円という複雑すぎる提案がなされていましたが、国民の反対もあって一律一人10万円という方針に変わりました(オペレーションはこれからの議論だと思います)。
ただ、もし日本国民1億2千万人に10万円配ると単純に12兆円、10万円の支給ではもって2~3カ月と考えれば…