ゴジラが何者かは分からなくても、「想定の範囲外」で終わらせることはできない

2020年02月09日 代表者BLOG

日本で2016年に公開された映画『シン・ゴジラ』で面白いシーンがありました。

 

その後「ゴジラ」と名付けられる巨大不明生物の出現に対し、緊急有識者会議が開かれ3名の学者がコメントします。

 

A:「あのテレビの映像だけでは、太古の恐竜なのか、鯨の亜種なのか、種目も何も判別はつきませんね」

B:「誰も見たことのない、水生生物の侵襲。それ以上は現物を調査しないと何にも言えません」

C:「そもそもあの映像が本物かどうか実証もなく、憶測で判断しては、もはや生物学とは言えんでしょうが」

映画『シン・ゴジラ』

そんなことをしている間にゴジラは東京湾から上陸して建物や橋を壊して回っています(笑)。学者のコメントとしては100%正しい意見なのですが、映画中の総理大臣は「時間を無駄にした。御用学者じゃ何もわからん」と切って捨ててしまいます。何か有益な情報を期待した首相は結局、何も手がかりがないまま意思決定を迫られていきます。

 

今回のテーマは、このような不確実な状況の下で何らかの意思決定を迫られるときの、科学的根拠、合理的根拠の扱いについてです。企業の研修でケーススタディをしている場合も、「これだけの情報では判断できません」という受講者の方が多くいます。ではどれだけの情報があれば判断ができるのか?難しいことは…

 

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